工場転職ガイド 工場勤務の実態、溶接やフォークリフトなどの資格やピッキング作業など工場勤務全体を紹介
アルバイトの中でも特に人気のひとつが、検品です。座り仕事が多く力仕事もほとんどないので、特に主婦のパートさんが多く入っている印象です。
ただ、ひとことに検品バイトと言っても、その内容はさまざま。また、ピッキングや梱包とセットで募集されるケースもあり、求人内容をしっかり確かめないで応募すると「こんなことまでやるなんて聞いてない」となりがちです。
楽だと聞いて検品バイトに就いた人が「想像以上にきつい・・・」と感じるケースも少なくありません。検品バイトを考えている方は、仕事内容などについてしっかり押さえておきましょう。
検品バイトにも様々な種類がありますが、共通するのは「出来上がった製品の中に不良品がないかチェックする仕事」という点です。
検品のやり方や仕事内容は、製品によって変わってきます。
| 主な職場 | 検品のやり方 |
| 食品工場、アパレル工場、印刷会社 | 出来上がった製品の中から不良品を探す |
| 電子機器販売店 | 製品がきちんと動くか動作確認をする |
| 中古リサイクル店 | 送られてきた製品が正しいものか確認する |
| 医薬品・化粧品製造工場 | 出荷前の製品の数と種類が注文と合致しているか確認する |
| アプリ開発会社 | アプリの動作確認をする |
また、同じ業界でも検品のやり方が同じとは限りません。
たとえば、食品工場の場合。すでに袋詰になったお菓子を仕分ける検品バイトもあれば、コンベアを流れてくる食品を選別する検品バイトもあります。
ご覧のように、前者はマイペースな座り仕事ですが、後者は流れ作業の立ち仕事。同じ食品の検品バイトでも仕事内容がまったく違うのが分かります。
このように検品バイトは種類が多く、また同じ業界でも仕事内容が全く違うというケースが少なくありません。そのため、しっかり調べてから応募しないと「食品の検品バイトは楽だって聞いてたのに、ホントきつい・・・」と後悔することになってしまいます。
自分に合った検品バイトを選ぶには、次の5点に気をつけましょう。
検品バイトは座り仕事が多いですが、立ち仕事もあります。立ちっぱなしがきつい人には、立ち仕事の検品バイトは向きません。
またマイペースに取り組めるのか、流れ作業の中で検品するのか、この違いにも注意しましょう。自分のペースで働きたい人にとって、流れ作業の検品バイトではプレッシャーを感じてしまい、精神的にきついと感じるケースも少なくありません。
力仕事があるかどうかも大事です。検品バイトは力仕事がない求人がほとんどですが、中には検品する物を自分で運んできたり、検品が済んだ物を次の工程の人の所まで運んだりすることも。
体力に自信がない人は、扱う製品が軽い検品バイトを選んでおくと、きつい思いをしないで済みます。
他の仕事と掛け持ちかどうかも確認しておきましょう。検品バイトは、検品だけやる求人もあれば、ピッキングや梱包、シール貼りといった他の仕事がセットになっている求人もあります。後者のほうが覚えることが多いので、最初はきついです。
ただ、どの仕事も簡単なため、大したことはありません。あくまで検品のみのバイトと比べてきついというだけです。他のバイトと比べれば楽です
特にセットになることが多い、ピッキングの仕事内容については、以下をご覧ください。
＊ピッキングとは？ 仕事内容・向き不向き・給与・残業などまとめて紹介
https://afghaneic.com/55/
最後の「自分の性格に合っているか、どうか」は、後ほど別途お伝えします。
おすすめ工場系求人サイト
工場求人ナビ
お仕事情報ネット
ネット上のコメントや検品バイト経験者の話から、たまに「検品バイトきつい」という声を見かけますが、この原因は「自分に合っていない検品バイトを選んでしまっているから」です。
たとえば、よく耳にするのが
という3つの声です。
検品バイトは確かに単純作業の繰り返しなので、それが合わない人には向きません。一方、単純作業が苦にならない人には、これほど楽なバイトもありません。
またピッキングや梱包とセットになった検品バイトなら、仕事の種類が少し増えるので、「単純作業の繰り返しできつい」と感じるリスクを抑えられます。
「立ちっぱなしできつい」というのは、座り仕事の検品バイトを選べば解決です。仕事内容が想像と違った（例：ピッキングや梱包も含まれていた）ケースも、事前に求人内容をしっかり確認しておけば問題ありません。
このように「検品バイトきつい」の原因は、自分に合っている検品バイトかどうか調べておけば潰せるものばかりです。言い換えれば、検品バイトで後悔しないためには、求人内容を事前にしっかり確認しておくことが大切というわけですね。
次に、検品バイトのメリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。
日払いに対応してくれる会社が多いです。
座り仕事の求人が多く、体力的に楽です。また覚えることも少なくノルマもないので、精神的な負担も大きくありません。
検品バイトは仕事内容が簡単なため、未経験から取り組めます。特に女性が多く、主婦の方のパート先として人気を集めている印象です。
また、これは工場で働きたい人向けのメリットですが、工場系の仕事には珍しく正社員募集が多いです。大手工場系求人サイトの工場ワークスで、他の主な工場系職種と比較すると、次のようになります（記事執筆時点の関東エリアの数字です）
| 職種 | 全求人数 | 正社員求人数 | 全体に占める正社員求人の割合 |
| 検品・検査・調整 | 4,109 | 1,177 | 28.6％ |
| 仕分け・梱包・ピッキング | 2,731 | 472 | 17.3％ |
| 組立・組付け | 4,268 | 1,374 | 32.2％ |
| マシンオペレーター | 1,469 | 489 | 33.3％ |
| フォークリフト | 701 | 131 | 18.7％ |
ご覧のように、仕分け・ピッキング・梱包とは、10パーセント近い差があります。
また、他の工場系の仕事と比較して、
こうした特徴があるため、無職から正社員になりたい人が応募する求人としても人気があります。
検品バイトは、不良品チェックが仕事。見落とし厳禁ですから、皆さん仕事に集中しています。そのため、職場での会話は多くありません。
そのため、煩わしい人間関係を避けたい人のバイト先としても人気があります。
まず仕事内容が簡単なため、給料は安めです。相場は時給1,000～1,200円くらいで、大手の求人でたまに1,300～1,500円などが見かけられますが、稀です。
ただし、楽な仕事で稼ぎたいという方には、実は意外とおすすめです。理由は夜勤があるからです。22時から翌朝5時までの時給は、25パーセント割り増しで支払わなければならないと、労働基準法で決まっています。
座り仕事で・仕事内容も簡単な検品の夜勤バイトは、楽に稼ぎたい人には向いている仕事と言えるでしょう。
先ほども書きましたが、単純作業を繰り返す仕事のため、合わない人にはきついです。
検品バイトの服装は自由でない求人が多く、大抵は専用の作業着やシューズを貸し出されます。
検品バイトは不良品を取り除くバイトです。もし漏れがあると、不良品が流通してしまいます。そのため、仕事に慣れるまでは「間違えちゃいけない」「失敗しないように」と、少しプレッシャーがかかるかもしれません。
とはいえ、仕事内容はマニュアルに沿ってチェックするだけと簡単ですから、ほとんどの方がすぐに慣れます。そこまで不安に感じる必要はありません。
最後に、ここまでの話を踏まえて検品バイトが向いている人・向いていない人の特徴を整理しておきましょう。
誰でも出来る仕事なので、向いている人の特徴があてはまらなくても問題はありません。ただし、向いていない人の特徴にひとつでもあてはまったら、きついと感じる可能性が高いので注意しましょう。
検品バイトはきついという声も聞きますが、求人内容をしっかり確認して自分に合ったバイトを選べば問題はありません。逆に、きつい人には本当にきついバイトなので、少しでも「
合わないかも」と感じたら避けたほうがいいでしょう。
