女性が工場で働くメリット・デメリット、女性が多い工場を紹介

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工場は、力仕事が多いから男性の職場というイメージが強いかもしれません。
全体的に見れば、確かに男性ばかりです。しかし中には、食品工場や半導体などの精密機器工場のように女性が多い工場もあります。

ひとことに工場の仕事と言っても、その内容は様々。女性が働ける仕事もたくさんあります。お子さんがいる主婦の方の中には、夜勤をうまく使って短時間で効率的に稼いでいる方もいます。

今回は女性が工場で働くときのメリットとデメリットについて、見ていきましょう。

工場仕事の特徴

最初に工場の仕事の特徴を押さえておきましょう。

  • 時間が決まっている
  • 朝が早い
  • シフト制である
  • 単純作業の繰り返しである
  • 力が必要な仕事と、スピードが必要な仕事に分かれる
  • ライン仕事と、それ以外の仕事に分かれる
  • 職場が遠い
  • 人間関係が楽
  • 夏は暑く、冬は寒い
  • 給料は低め

仕事内容は工場によって違いますが、このあたりの特徴はどこの工場でもだいたい共通です。

勤務時間について

まず、工場は勤務時間がきっちり決まっています。始業8時・休憩開始12時・終業17時なら、この時間どおりに始まって、時間どおりに終わります。
また、シフトで夜勤に入っている場合は別ですが、工場の始業開始は朝7〜8時くらいと早めです。

24時間動いている工場では、シフト制を採用しています。日勤と夜勤の2交代制と、朝番・昼番・夜番の3交代制が一般的です。たまに連続2交代制や4交代制など、変わったシフトの工場もあります。

*勤務時間やシフトについて詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。
https://afghaneic.com/32/

仕事内容について

工場によって違いますが、単純作業の繰り返しという点は共通です。これは人によって合う・合わないが大きく分かれるので、工場勤務を検討している方は注意しましょう。

また、工場の仕事は大きく「力が必要な仕事」と「スピードが必要な仕事」に分かれます。前者は自動車工場など、後者は食品工場や半導体工場などです。

自動車工場のコンベアはゆっくり流れるので、スピードはそこまで求められません。

一方、食品は毎日大量に作られるため、工場のコンベアは流れが早いです。

単価が安かったり、使用量が多かったり、消費期限のような使用期限がある製品は、日々大量に作られるので、製造ラインにはスピード感が求められます。一方、単価が高く生産数がそこまで多くない自動車やタイヤなどは、ラインの流れがゆっくりです。

またライン仕事以外に、工場事務や部品の調達といった裏方仕事もあります。こちらの仕事は多少のパソコンスキルや専門性が求められるため、だいたい派遣社員や契約社員、正社員が担当します。

職場環境・待遇について

職場環境の特徴としては、最寄り駅から遠い点が挙げられます。都市部に立っている工場もありますが、ほとんどは田舎にあります。そのため多くの工場は、最寄り駅から無料シャトルバスを走らせて工員の通勤をサポートしています。

また、工場は人間関係が楽で働きやすい職場としても知られます。接客業や事務職と違って人を相手にする仕事ではないため、仕事で対人ストレスを感じることは、まずありません。工場勤務ならではのメリットですね。

一方で、夏は暑く、冬は寒いというデメリットがあります。
熱にも冷気にも弱い半導体などを作る工場は、空調を完備しているため快適ですが、だいたいの工場は空調が不十分です。
また衛生上・安全上の理由から長袖が基本のため、夏の作業は少しきついと思います。

なお、仕事内容が誰でもできる単純作業のため、給料は低めです。東京など都市部で時給1,000〜1,200円スタート。大手の工場でも同程度です。冷凍食品の工場など環境が厳しめの工場だと、1,300〜1,500円スタートと少し高めなこともあります。

工場で働く女性が感じているメリット・デメリット

こうした工場の特徴を踏まえて、工場で働く女性が実際どんなメリット・デメリットを感じているのか、整理してみましょう。

工場で働く女性が感じるメリット

  • 残業が少ない
  • ノルマがない
  • こどもが寝ている時間に働ける
  • 短時間で効率よく稼げる
  • 仕事が簡単
  • 飲み会など職場の付き合いが少ない
  • 体を動かすので健康的(痩せる)
  • モテる

(メリット1 残業が少ない)
工場は終業18時なら、きっちり18時で終わります。そのため残業はほとんどありません。いきなり残業を頼まれて、お迎えの時間に間に合わないといった心配がないので、主婦の方のパート先として人気があります。

(メリット2 ノルマがない)
ライン全体でノルマはありますが、個人のノルマはありません。成果に追われなくて済むので、育児などでブランクのある女性に人気です。

(メリット3 こどもが寝ている時間に働ける)
工場の仕事はシフト制のため、働きたい時間を選べます。こどもが寝ていて旦那さんが家にいる朝1時から5時だけ働く、といった主婦の方も珍しくありません。

(メリット4 短時間で効率よく稼げる)
労働基準法では、夜10時から翌朝5時までに働いたぶんの時給は25パーセント増しで支払わなければいけないと決まっています。そのためもし夜勤に入れれば、同じ勤務時間でも昼に働くより25パーセントぶん多く稼げます。

(メリット5 仕事が簡単)
誰でも出来る単純作業が仕事なので、ブランクがあっても安心ですし、年齢も関係なく働けます。50代の女性は少ないですが、40代の女性はたくさんいらっしゃいます。

(メリット6 飲み会など職場の付き合いが少ない)
これは工場にもよりますが、人間関係が楽な職場を求めて工場で働く人が多いので、勤務後の付き合いは多くありません。そのため、仕事を終えたらさっと上がれます。

(メリット7 体を動かすので健康的(痩せる))
どれほど軽作業の工場でも体は動かします。最初1ヵ月は仕事を終えて帰宅すると「何もしたくない・・・」と思うほど、疲れてしまうなんて話も聞きます。
ですが、慣れると「適度な運動になるから健康的でいい」「工場で働き出してから痩せた」と語る女性が多いです(ピッキングなど、よく歩き回る工場仕事の場合です)

(メリット8 モテる)
食品工場など女性が多い工場だとそうでもありませんが、男性の多い工場だと女性が少ないため「モテ期が来た!」「チヤホヤしてくれる」「よくコーヒーおごってくれる」なんて声も。
ただ、女性が多い工場だと、たまに「お局さんのいじめがある」といった声も聞くので、人間関係の良い工場で働きたい女性は、多少の力仕事を覚悟で男性の多い工場を選ぶのも良いかもしれません。

工場で働く女性が感じるデメリット

次に工場女性が感じる主なデメリットです。

  • 女性が少ない
  • トイレは男女共用
  • おしゃれは原則禁止
  • 肌が荒れる
  • 女性のみの工場だと、いじめがある

(デメリット1 女性が少ない)
皆さん男性が多い職場と分かった上で働き始めた方ばかりですが、それでも「こんなに女性が少ないと思わなかった」「1人しか女性がいなかった」と驚いた方もわりといます。

女性が少ない工場に特有の悩みとしては、
「仕事で分からないことがあったとき、異性に聞くのは抵抗がある」
「誰かとよく話してると、変な勘違いをされそう」
「変に注目されて、落ち着かない」
といった声がありました。

ベテランの男性社員の接し方は普通なケースが多いようですが、現場の男性陣のテンションは上がってしまうようです。

(デメリット2 トイレは男女共用)
ほとんどの工場はトイレが男女共用です。最近だと「コンビニのトイレと同じだと思えば別に大丈夫」という方もいますが、多くの女性にとっては「後が汚い・・・」と、ストレスの原因になってしまっているようです。

ちなみに、労働安全衛生規則(第628条 第1項 第1号)の中で、トイレは「男性用と女性用に区別すること」と明確に定められています。そのため男女共用トイレは本来、違法です。

(デメリット3 おしゃれは原則禁止)
多くの工場では、安全面・衛生面の理由から、過度なお化粧や装飾品を禁止しています。食品工場や化粧品工場などは特に衛生管理が厳しいので、原則不可。ネイルやピアスはもちろんNGです。

ただ、この点については「すっぴんは抵抗がある」と言う女性がいる一方、「楽でいい」という女性も。食品工場などは、目元以外をすべて作業服や帽子で覆ってしまうため、人目を気にする必要がなくていいと、むしろメリットに感じる女性も多いです。

(デメリット4 肌が荒れる)
仕事内容にもよりますが、衛生管理の厳しい食品工場などは、作業中マスクをつけています。そのため、乾燥やマスクが肌に擦れて肌が荒れてしまう女性もいます。また殺菌用の消毒薬などで皮脂が失われて手が荒れてしまうことも。

(デメリット5 女性のみの工場だと、いじめがある)
女性オンリー、あるいは大多数を占める工場では、稀にいじめがあります。いわゆるお局さまによる新人いじめです。
ですが、工場はだいたい男性のほうが多いので、いじめはまずないと思っていただいて問題ありません。

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女性が働きやすい工場

ここまでの話を踏まえて女性が働きやすい工場を挙げると、半導体工場、食品工場、化粧品工場の3つです。

仕事内容 職場環境 勤務時間
半導体工場
食品工場
化粧品工場

半導体工場について

半導体工場など精密機器を扱う工場が、最も働きやすいです。精密機器はとても繊細なため、工場内はとてもきれいですし、小さくて軽いので力仕事もありません。全身を作業服で覆いますが、空調が完備されているので、特に苦しくはありません。仕事もどなたでもこなせます。
基本的に8:00〜17:00勤務ですが、シフト制で夜勤がある工場も多いです。

*半導体工場の様子の一例

食品工場について

食品工場は、女性が多くて働きやすい工場として知られます。コンベアの流れが早い点、立ち仕事である点が最初は大変かもしれませんが、1ヵ月もすれば慣れます。中小規模の食品工場だと女性のみという現場もあるため、いじめなどが不安な方は大手の工場を選びましょう。

*食品工場の様子の一例

化粧品工場について

化粧品工場も女性が多くて働きやすいです。コンベアの流れは食品工場よりゆっくりなので、仕事はやりやすいでしょう。ただしシフト制ではないので、勤務時間の自由度がほかの2つよりも落ちます。

*化粧品工場の様子の一例

女性が多い工場=女性が働きやすい工場とは限らない

最後に注意点を1つ。
先ほど工場いじめについて書きましたが、女性が多い工場=女性が働きやすい工場ではない点に注意しましょう。女性が多い工場は、働きやすい一方で、お局さんがいたり派閥があったりするケースもあります。

理想的なのは、男性7:女性3くらいの工場です。男性のほうが多い職場では、女性によるいじめはまずありません。また人数の多い工場を選ぶと、よりリスクを避けられます。

メリット・デメリットをよく確認して、自分が働きやすい工場を見つけましょう。

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