夜勤は日勤より時給が上がるため、稼ぐために夜勤の仕事を希望する人は少なくありません。定番の仕事としては、コールセンターや工場などの仕事が挙げられます。
特にコールセンターは、未経験からでも挑戦しやすく、体力的にも楽なため、人気の夜勤です。ただ精神的にきつい仕事であるため(クレーム対応などで)、一時的な仕事と割り切っている人が多いようです。
一方、最近は工場の夜勤も女性のあいだで人気が高まっています。
ですが、いざ夜勤の工場に応募しようと思っても、本当に仕事ができるのか不安な人も少なくないようです。
工場の夜勤は女性でも問題なくできる
力仕事などは厳しいかもしれませんが、工場の夜勤は女性でも問題なくできます。
たとえば、惣菜など消費期限の短い食品の工場は、次の朝に出荷する食品を前夜に製造するため、夜勤で対応します。こうした軽作業系の夜勤は、特に女性に人気があり、近年は人数が増えています。
工場の夜勤の仕事の特徴としては、大きく以下のような点があります。
- 時給が高い
- 男性が多い工場が多い
- 仕事が覚えやすい
- 周りと生活リズムがずれる
1. 時給が高い
夜10時から翌朝5時までは時給は25%増にしなければならないと法律で定められています。そのため、日勤の仕事よりも時給は高く、稼ぎやすいです。
ただし地方の工場の場合、深夜といえど、そこまで稼げない恐れもあります。これは地方のほうが最低賃金が低いためです。
たとえば、最も賃金が高い東京都の最低賃金は時給1,013円の一方、最も低い九州各県や沖縄県、青森県や岡山県、愛媛県などは時給790円です。1日8時間、月20日の想定で月給の差を計算すると、実に35,680円にもなります(2020年10月時点の情報)
ちなみに、都道府県ごとの最低賃金は厚生労働省のwebサイトから確認できます。
2. 男性が多い工場が多い
工場は業種にもよりますが、そもそも男性が多いです。そのため夜勤で働いている人も、基本的に男性が多いです。
ただ、最近は人手が不足している工場も多く、地域によっては昔なら夜勤を免除されていた既婚女性の夜勤も当たり前になったり、外国人の女性の雇用が増えたりしているようです。また食品工場など、もともと女性の比率が高い工場は、夜勤でも女性が多い傾向にあります。
女性が多い工場を知りたい方は、以下をご覧ください。
女性が工場で働くメリット・デメリット、女性が多い工場を紹介
3. 仕事が覚えやすい
工場の仕事は全体的に単調なライン作業が多く、そのため習熟まで時間がかかりません。そのため、子育てが落ち着いて仕事に就きたい、でもブランクがあるといった主婦(夫)が働く感覚を取り戻すリハビリなどに向いています。特に夜勤は人も少なくて静かなため、仕事に集中しやすく、身につきやすいというメリットもあります。
しかし一方で、スキルや知識を必要としない仕事でもあるため、長らく工場のライン業務で仕事をしていると、キャリアアップが難しくなる恐れもあります。最初から正社員で雇用された人、研修などで一時的に工場で働いている人など以外は、きちんと将来を見据えた上で、工場で働くようにしたほうが良いでしょう。
4. 周りと生活リズムがずれる
これをメリットと感じるかどうかは人によります。朝や日中に自由な時間が手に入るのを喜ぶ人もいれば、知人・友人と時間が合わなくて遊べないと嘆く声も少なくありません。
その他、夜勤のメリット・デメリットを、より詳しく知りたい人は、以下をご覧ください。
工場夜勤は稼げる? メリット・デメリットについて
工場のシフト (2交代制・3交代制) による残業・休日・稼ぎなどの違い
おすすめ工場系求人サイト
工場求人ナビ
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女性の夜勤を避けたい工場もある
ただし、工場に限らず会社全般に言えることですが、女性を夜遅い時間まで働かせたり、夜勤に従事させたりするのを避けるところも少なくありません。
筆者も以前に勤めていた工場で同じケースを見かけたので、試しになんでか工場長に聞いてみました。
返ってきた答えは「女性を夜に一人歩きさせるのは怖いから」でした。
この工場があったのは某地方都市で、駅からかなり離れた場所に立っていました。工場へ行くまでの道には街灯が点々とあり、人気もちらほらあったので、そこまで危ない気はしませんでした(実際、このあたりで夜に傷害事件が発生したみたいな話は聞いたことがありませんでした)
ですが、こういうケースは少なからずあるようで、知人に話したら数人ですが似た話を聞いたことがあると言っていました(そんなに多くなかったので、世間的には少数派だと思います)
工場での夜勤を希望する女性は、可能かどうか面接などで確認しておくと良いでしょう。ただ、メリット・デメリットがあるとはいえ、だいたい体力的にきついのが、工場の夜勤です。事前にクチコミサイトやSNSで情報を集めて、どんな仕事なのかよく調べておきましょう。