工場転職ガイド 工場勤務の実態、溶接やフォークリフトなどの資格やピッキング作業など工場勤務全体を紹介
ここ数年、仕事（勤務問題）が原因の自殺者が増えており、2018年には2015年以来の2,000人台に突入。全体の自殺者数は減少傾向にあるため、仕事による自殺者の割合が増えていることになります（警察庁「自殺者数」より）
皆さんも一度は「仕事に疲れた・・・」「仕事つらい。辞めたい・・・」と思ったことがあると思います。人間関係、待遇、評価・・・その原因は色々でしょう。
嫌なことから逃げるなと言う人は多いですが、不安や不満がどうしても解消できないなら、転職せざるを得ません。
もし今も「仕事に疲れた・・・」と思っている方がいたら、その原因が今から解消できるのか、一度しっかり考えてみてください。それが難しければ、転職も検討しましょう。
そして、もし転職を決断された際は、工場勤務を選択肢のひとつに加えてみていただければと思います。
メディケア生命保険が実施したアンケート「ビジネスパーソンの疲れとストレスに関する調査2018」によれば、ビジネスパーソンの実に70パーセントが「仕事に疲れた」と感じています。特に女性は、同年代の男性より5～10パーセントほど高くなっています。
理由トップ5は、以下の通りでした。
また人間関係について「いたら嫌な社員は？」「周りの行動でイラッとするのは？」というアンケートも実施されています。
「いたら嫌な社員」トップ5は以下です。
「周りのイラッとする行動」トップ5は以下です。
皆さんも少なからず、こうした理由で仕事に疲れているのではないでしょうか。
では、こうした仕事に疲れた理由が、今の職場で解消される可能性があるのか考えてみてください。
解消できる方法として考えられるのは、主に以下のようなものでしょう。
見て分かるように、すべて「自分一人ではどうしようもない方法」ばかりです。
「ほかの部署に行きたいです」と上司に直談判したり、同僚に「貧乏ゆすりやめてください」とお願いしたりすることはできるでしょう。ですが、人間関係がこじれるリスクもあります。勇気を出せる人のほうが少ないでしょう。
ただ、ここで間違えないで頂きたいのは、もし今の職場で不安・不満を解消できる可能性があるなら、その努力をしたほうがいいという点です。
今は副業解禁などの流れもあり、フリーランスやリモートワークなど多様な働き方が広がっています。それに伴って転職も今まで以上に一般的になっています。
ですが、残念ながら日系企業の多くは、未だに転職回数の多い人をネガティブに捉えます。そのため、転職しないで不安・不満を解決できるなら、それが一番です。
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どうやっても仕事に疲れる日々が終わらない場合、転職も検討しましょう。待っていても状況は変わりません。
その際、転職先の候補に入れていただきたいのが、工場勤務です。
実際「仕事に疲れた」「煩わしい人間関係が嫌になった」などの理由から工場へ転職し、のびのび働いている方が大勢いらっしゃいます。
工場勤務をおすすめする理由は、先ほどの「仕事に疲れた」理由を解消できるからです。
以下の表をご覧ください。
| 仕事に疲れた理由 | 工場勤務なら解消できるワケ |
| 給料が少ない | × |
| 人間関係の悩み | 目の前の仕事を黙々とこなすため、仕事中の会話・交流が少ないから |
| 業務量が多い | 事前に決められた製造計画どおりに生産が進むため、予期せぬトラブルなどない限り業務量は増えないから（残業も少ない） |
| 仕事がつまらない | × |
| 仕事にプレッシャーを感じる | 仕事は誰にでもできる簡単なものだから |
| 無茶振りをする上司 | 工場は事前に決めた製造計画どおりに生産するため、無茶振りをしてはならないから |
| 指示がコロコロ変わる上司 | 同上 |
| パワハラ上司 | × |
| 仕事を覚えようとしない部下 | 誰にでもできる仕事のため、仕事を覚えられない部下がまずいないから |
| 注意すると逆切れする部下 | 工場勤務者には、内気な人・物静かな人が多いから |
| おしゃべりばかりしている | 目の前の仕事を黙々とこなすのが仕事のため、仕事中の私語が少ないから |
| ため息ばかりつく | 目の前の仕事に集中する必要があるため、気にならないから |
| 貧乏ゆすりをする | 上に同じ |
| 電話に出ない | 工場事務の人以外は電話に出ないから |
| ひどい風邪でも出社してくる | × |
「×」は、工場でも解消が困難なものです。
給料は正直、他の業界より少ないです。仕事も単純作業が多いので、やりがいを求める人には向きません。
パワハラ上司はその人自身の問題なので、業界に関係なく、いる所にはいます。ただ工場は、内気な人やコミュニケーションが苦手な人が、人間関係が楽な職場を求めてくるケースが多く、パワハラ上司は少ない印象です。
あとはご覧のように、工場勤務では「仕事に疲れた」理由の多くが解消できます。
ただ当然ですが、工場勤務にも向いている人/向いていない人がいます。
たとえば、工場勤務はよく3K（きつい・汚い・危険）といわれますが、これは少なからず事実です。
まず “きつい”。
工場勤務は、営業や事務といった一般的な仕事と違い、基本的には体を動かす仕事です。業界や工場によっては、1日8時間近く立っていることも。また重い荷物を運ばなければいけないこともあります。
基本的には誰でもできる仕事なので、筋力・体力に優れている必要はありませんが、やはり最低限は求められます。歩いて5分で息が切れてしまう、といったような人には正直、向きません。
次に “汚い”。
食品などを製造する工場は綺麗ですが、タイヤ工場などはチリやホコリが舞っています。このように職場環境がよろしくない工場があるのも事実です。
そして “危険”。
工場によっては鉄を溶かしていたりフォークリフトが走っていたりなど、危険が身近にあることも。もちろん工場側もそれは自覚しているので万全の対策を取っていますが、ふつうの職場より危険なことは確かです。
また体力に自信がない人が転職すると、怪我をする恐れも。たまに「腰痛が悪化した・・・」といった人の話も聞きます。
向いている人/向いていない人の特徴を簡単にまとめると、以下のような感じです。
| 工場勤務が向いている人 | 工場勤務が向いていない人 |
| 仕事に疲れた人 | 今の仕事に満足している人 |
| 単純作業など簡単な仕事がしたい人 | 仕事にやりがいを求める人 |
| 人間関係に悩んでいる人 | 人と積極的に交流したい人 |
| プライベートを大切にしたい人 | 仕事が生きがいの人 |
総務省の統計調査「日本の統計2019」によりますと、工場勤務者の平均勤続年数は他の業界より長く12～13年ほどです。平均年齢も高いため、合う人にはとことん合う＝長く働き続ける業界であることが分かります。だからこそ、自分にピッタリな仕事かどうか、事前にしっかり調べることが大事です。
そして、もしピッタリなら、試しに話を聞きに行ってみてください。実際「仕事に疲れた」人の多くが工場へ転職し、これまでの不安・不満から解放されています。
工場系求人の多くは応募して面接に行くだけでお金がもらえる案件も多く、お金に困ることの多い求職者に優しいことでも知られます。そのあたりをきっかけにして、まずは「とりあえず話を聞いてみよう」という気持ちでスタートしてみてはいかがでしょうか。
