自動車を販売する前に走行テストを行い、問題がないか確認する必要があります。製品を安全に届ける上で、重要な仕事です。今回の記事では、この走行テスト(テストドライバー)の仕事内容、向いている人・向いていない人の特徴についてご紹介いたします。
走行テストの仕事内容
走行テストは、指示された速度やコースに従って車を走らせて、不具合がないか確かめたり、さまざまなデータを収集したりします。テストによって判明した問題点などは現場にフィードバックされ、車体の改善につなげられます。
たとえば、タイヤの性能を見るテストでは、加速・ブレーキを繰り返します。乗り心地や運転した感触などを共有するのも業務の一つです。なおテストは1人1台ではなく、複数人で行うのが一般的です。
走行テストの仕事がある現場
自動車工場
自動車を製造する上で、安全性や性能をチェックする検査は重要です。外観検査や走行テストなどで自動車に不具合がないか、丁寧に確認していきます。
自動車メーカーが委託している会社
自動車メーカー以外にも、委託している会社でも走行テストの仕事が求められます。工場で働く場合、機械オペレーターなど、製造の業務もおこなう場合があります。しかし、委託している会社は走行テストのみ、集中しておこなう場合が多いです。雇用形態は、派遣として働くことになります。
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走行テストの仕事で働くのに向いている人
車を運転するのが好きな人
言わずもがな、車を運転するのが好きな人が向いています。普段から車に乗っていて、車自体にも興味がある人には天職でしょう。ただし、単に車が好きなだけでは厳しい仕事でもあります。テストドライバーに求められるのは、ある条件に沿った運転を何度も再現できる能力です。そのため、高い運転技術が求められます。また車に関する知識も必要です。
データや体感を正確に伝えられる人
走行テストは、乗る車に不具合がないか正確に分析する必要があります。ただ「気持ちよく運転できた」という感想のみでは、有益なデータとして車に反映できません。データはもちろん、自分の体感した些細な異常などを言語化する力も求められます。
言われたことに従うのが苦ではない人
走行テストは、指示された通りに車を走らせます。自分の好きには運転できません。時に一定速度の運転を何度も繰り返す場合もあるでしょう。また検査項目が細かく設けられているため、根気も必要です。
加えて、一般道ではなくテストコースを走るため、見える景色もそこまで変わりません。そのため人によっては、飽きが来る可能性があります。
走行テストの仕事で働くのに向いていない人
車を好きに運転したい人
運転が苦手な人はもちろんですが、自分の好きに運転したい人も向きません。先述の通り、走行テストは指示された通りに走る必要があります。
走行テストの仕事で働く上で役立つスキル
車の運転をする職種のため「普通自動車免許」は必須です(ATではなくMT)。無くても採用されるケースは稀なので、就職前に取得しておきましょう。
また自動車に関する知識も必要なため、自動車整備士の資格や、電気工学や機械工学の知識なども採用上、有利に働きやすいです。
また会社によっては、自動車の製造ラインで働き、検査員の認定を受けた方のみ就けるなど、特殊なルールが決まっている場合もあります。すぐにテストドライバーになりたい人は、このあたりも事前に確認しておきましょう。
走行テストのやりがい・きつい点
テストドライバーのやりがいは、自分がチェックした車が無事、製品として売り出されることでしょう。街中で車を見かけると、モチベーションも高まると思います。
一方、きつい点は、仕事内容によっては同じ作業の繰り返しになることです。コツコツした作業が多いため、人によっては退屈に感じてしまうかもしれません。
また集中力を切らすと、テストが滞るだけでなく、大事故にもつながりかねません。常に大きなプレッシャーがかかる仕事のため、メンタルが弱い人はしっかり考えた上で転職を判断しましょう。