食品工場の品質管理は辛い。仕事内容・やりがい・向いている人の特徴。

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食品の安全に注がれる消費者の視線は年々厳しさを増しています。過去、上場企業をはじめ多くの会社が何度も問題を起こしてきたのに、いまだ不祥事が絶えないからです。

そのため、食品工場の多くは品質管理を徹底していますが、一方で緩いところは本当に緩いです。経緯削減や生産効率が第一の工場では、まともな品質管理教育を行わない所もあります。結果、いくら注意してもトイレの後に手を洗わないままラインに戻る人がいる工場の話もたまに聞きます。

また、食品は「安全で当然」と思われています。品質管理が頑張って異物混入をゼロに抑えても、誰も褒めてはくれません。逆に1件でも不良が発覚したら、真っ先に怒られます。そんな報われない仕事です。

では、食品工場の品質管理をしている人たちは、いったいどんなやりがいを感じているのでしょうか。

今回は、食品工場の品質管理の仕事について見ていきたいと思います。

食品工場の品質管理の仕事内容

ひとことで言えば「食品の品質を管理する仕事」です。
ここでいう品質とは、

・味
・安全

を指します。この2つの点で問題がないかチェックするのが、食品工場の品質管理の仕事です。

具体的には、次のような仕事をします。

・製造工程がどうあるべきかを考え、整備する
異物の混入や食中毒菌による汚染などを防ぐために、工場内の環境や製造フローがどうあるべきかを考え、施策を実行します。生産ラインの建設なども担当します。

・工場設備と作業員の衛生管理
作業員の頭髪検査や工場設備の殺菌といった衛生管理対策や、手洗いなどが徹底されているかの確認などを行います。

・品質を保つために必要な製造ルールの策定
「作業前には20秒以上、手を洗うこと」のようなルールを作ります。また社員教育用のマニュアル作成も行います。

・問い合わせ対応
お問い合わせ窓口に寄せられた品質管理に関する質問へ対応します。

・社員の品質管理教育
品質管理の必要性や工場内の衛生対策などを学んでもらう研修の企画・運営などを行います。

・製品品質に関するルールの策定
材料の社内基準や商品の仕様を作ります。たとえばパンなら、原材料の生産国・生産地、パンの大きさや重さ、含まれるジャムやクリームの量、アレルギー物質の種類などを定義します。

・製造機械などの状態チェック
食品を製造する設備の状態に問題がないかチェックします。また品質向上のための新たな機械の選定・購入なども担当します。

・食品の安全性や品質の検査
製品の味や安全性が基準を満たしているか、物理的検査(異物が混入していないか)、化学的検査(残留農薬や添加物、微生物や放射線などが含まれていないか)、官能的検査(味は大丈夫か)などでチェックします。

・不良品が発生した原因の調査と改善策の立案
異物混入などが発生した場合、その原因究明と対策の立案・実行を行います。またクレーム対応などの社外対応も担当します。

以上が、食品工場の品質管理の主な仕事内容です。企業によっては、食品安全の国際規格であるISO22000や、品質管理の国際規格であるISO9001などの文書作成といった仕事もあります。基本的にデスクワーク中心です。

食品工場の品質管理の特徴

ここまで食品工場の品質管理の仕事内容を見てきました。次にどんな特徴があるのか見ていきましょう。

最初は覚えることが多い

食品衛生法、食品表示法といった法律の知識はもちろん、安全衛生や原材料などに関する知識も必要です。また異物混入の検査などは一部の商品を抜き取って行うため、統計学の知識も欠かせません。

ルーティンワーク

仕事の特徴としては、ルーティンワークな点が挙げられます。そのため同じ仕事を日々コツコツ続けられない人には辛い仕事です。

ただ食品は生ものですから、季節によって含まれる細菌が変わったり、色の変化する速度が変わったりする難しさがあります。食品工場の品質管理は、こうした自然の反応も考慮しながら柔軟に進めなければなりません。ルーティンワークとはいえ、同じことを同じようにやっていれば良い仕事ではありません。

数字やデータを扱う

生産数や検査データなどを数多く取り扱います。このあたりに抵抗がある人にとっては辛い仕事になる可能性が高いでしょう。中にはデータ集計や管理を手作業で行うような工場も。

コミュニケーション能力は必須

工場の仕事は人間関係が楽といいますが、少なくとも品質管理にそれはあてはまりません。各部署と連携する仕事なので、社員とのコミュニケーションは頻繁に発生します。

たとえば、異物混入などをチェックするとき、製品サンプルの抜き取りを行いますが、これはラインを止める必要が出ます。だから生産現場からは「そんなことでラインを止めるな」「ラインが止まってる夜にやってくれ」といった声があがりやすいです。

それでも品質管理の必要性をしっかり伝えて、理解してもらわなければいけません。よって食品工場の品質管理には、何よりコミュニケーション能力が必須です。

ヘルプでライン業務に入ることも

繁忙期には、工場のラインにヘルプで入って生産を手伝うこともあります。工場の規模を問いません。分業が基本の大手の工場でも普通にあります。

繁忙期だけなので頻度は多くありませんが、中には「品質管理の仕事って聞いてたのに、製造もやるなんて聞いてない」とギャップを感じてしまう人もいるので注意しましょう。

食べたくなくても食べなければいけない官能検査

食品工場の仕事のひとつに「官能検査」があります。これは簡単にいえば、味見です。

この検査、最初こそ「食費が浮く」「新商品を真っ先に食べられる」と喜ぶ社員も多いようですが、次第に「気がつくと太っていた」「もう商品を見たくもない」と辛くなってきます。ですが、仕事ですから食べなければいけません。

しかも、単においしいかどうかを確認するわけではありません。どこの工場で作られた食品も同じ味かどうかなど、細かいチェック項目がいくつもあります。

細菌の培養検査などは、数字などのデータで結果が出るのでOKかNGかひと目で分かりますが、味覚はそうもいきません。しかし、ミスをした食品が流通してしまうと、消費者からクレームになります。この点は食品工場の品質管理ならではの難しさでしょう。

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食品工場の品質管理は、報われないから辛いと感じる人が多い

冒頭でも書きましたが、食品は安全で当然と思われています。そのため不良品が出なかったからといって、品質管理の担当者が褒められることはありません。

近年、食品の衛生管理を徹底するメーカーは増えてきましたが、品質管理部門を「コスト部門」と見る経営者や工場長はまだまだ多いです。経営者は売上第一、工場長は生産性第一な場合が多いですから、品質管理部門とはだいたい衝突します。「工場長の理解が得られない」といった声はたくさん聞かれます。

また今の工場は人手不足であり、外国人採用が活発になっていますが、実はこれも品質管理部門にとっては悩みどころとなっています。

外国の方は、日本人とは価値観が違います。そのため手洗いを徹底するという簡単なルールすら守られないこともあります。ある食品工場の品質管理担当者は「衛生管理の大切さが浸透していない中国や韓国、東南アジアといった国の人たちは、申し訳ないが採用を止めてもらった」と言っていました。

もちろんこうした国々の人すべてが、ルールを守らないわけではありません。ただ、食品工場はひとつでも不良品を出してしまうと、会社のブランドが傷ついてしまいます。「安全で当然」の食品だからこそ、わずかなリスクも負うわけにはいきません。

しかし人手不足が進む工場では、外国人採用が増えているのが実態です。食品工場も例外ではありません(食品工場の外国人採用は、他の工場と比べても活発です)。そのためこうした外国の皆さんにも手洗いなどを徹底してもらうよう、品質管理担当者は頑張らなければいけません。

食品工場の品質管理のやりがいは、顧客からの感謝に尽きる

このように食品工場の品質管理は、辛い点ばかりが目立つ仕事です。

それでも従事している社員の皆さんが口をそろえて「これがやりがい」というのは、お客さんからの感謝です。お店やインターネットなどで「あそこの商品おいしかった」「あの会社は品質管理がしっかりしてるから信頼してる」といった声を聞くと、やはり嬉しくなるといいます。

最近の消費者は食に対する安全意識が高まっているためか、こうした発信がネットで増えています。また近年は工場見学がブームのため、「あの食品工場の衛生管理すごかった!」など、見学した方の感想がSNSなどにたくさん載っています。某社の品質管理の社員さんは「インターネットの登場で、品質管理の人たちが報われやすくなった」「今まで届かなかった声が聞こえるのは嬉しい」と言っていました。

ちなみに、品質管理は自分が食品を作るわけではないので、ものづくりのやりがいなどは得にくいです。そのため、製造業でよく聞かれる「自分の携わった商品が並んでいるのを見ると嬉しい」といった声はあまり聞かれません。

食品工場の品質管理が向いている人・向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、最後に食品工場の品質管理が向いている人と向いていない人の特徴について整理しておきましょう。

食品工場の品質管理が向いている人の特徴

・地道な仕事を毎日コツコツこなせる
・数字やデータ分析に抵抗がない
・数学に抵抗がない(統計学が必須のため)
・理系で実験とか好きだった
・量より質のほうが大事
・真面目で几帳面

食品工場の品質管理が向いていない人の特徴

・コミュニケーション能力に自信がない
・華々しい仕事がしたい
・仕事を通じて周囲や世間に認められたい思いが強い
・色々なことにチャレンジしたい
・デスクワークが苦手
・大雑把

食品工場の品質管理は、日陰でルーティンワークを地道にこなすのが仕事です。世の中を動かす派手な仕事や創造性を生かした仕事などに興味がある人には向きません(こうした人は商品開発や技術開発に向いているので、そちらを検討しましょう)

ちなみに、食品工場の品質管理は理系的な素養が求められるため、理系出身者が多く働いています。ただ文系出身者が働けないわけではありません。

食品工場で品質管理に携わりたいと考えている方は、ご自身が向いているかどうか、仕事内容や辛い現実を踏まえた上で、しっかり確認しておきましょう。

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