玉掛けの仕事内容・やりがい・資格・向いている人の特徴など

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重い荷物を運ぶ時に、様々な場面で登場するもが玉掛けです。製造業が未経験の方には聞き慣れない言葉かと思いますが、工場ではこの玉掛け作業が物の運搬や移動する際に大切な役割を果たしています。玉掛けの資格取得はそれほど難しいものではなく、現場でも需要があり重宝されるものです。ここでは玉掛けの仕事内容・やりがい・資格、向いている人の特徴などを解説していきます。

玉掛けとは

建設工事の現場や工場では、よく重い荷物を運ぶことがありますが、人の手で持てる重さには限界があります。その際にクレーンで吊り上げて物を動かしますが、そのフックに荷を掛けたり、外したりする作業のことを玉掛けといいます。この玉掛け作業について詳しく見ていきましょう。

玉掛けの方法

玉掛け作業では、荷物の形状やバランスに応じて、いくつかの吊り方を使い分ける必要があります。転職時の参考となるように、代表的な吊り方について順に説明していきます。

目掛け

目掛けとは、フックや吊り荷に玉掛け用ワイヤーロープのアイ(目の形のように輪になっているワイヤーロープの端部)を掛ける方法で、ワイヤーロープの数により、1本吊り、2本吊り、4本吊りと表現が変わります。簡単に掛けられるため、もっとも標準的で安全な掛け方とされていて、バランスの良い荷物を吊り上げる時によく使われます。

半掛け

半掛けとは、ワイヤーロープのアイをフックや吊り荷に掛けない方法で、こちらも目掛けと同じようにワイヤーロープの数によって2本吊り、4本吊り、6本吊りなどがあります。定型的な荷物の玉掛けに適していますが、重心が中心にないものや、重心が高い位置にある荷物の場合、荷振れによりワイヤーロープが滑って落下してしまう危険があるので、十分な注意が必要です。

あだ巻き掛け

あだ巻き掛けとは、フックや吊り荷にワイヤーロープを1回巻きつける方法で、4本吊りまでの掛け方で使用されることが多いです。アイを掛けないので半掛けと似ていますが、1回転して巻きつけることで、ワイヤーロープが滑りにくくなる効果があります。

ただし、巻くことでワイヤーロープに癖がついてしまいますので、作業後はまっすぐに伸ばしておくなど、毎回整える作業が必要になります。

肩掛け

肩掛けとは、フックの肩の部分(普段引っ掛ける部分の上部)にワイヤーロープを巻きつける方法です。あだ巻き掛けと似ていますが、巻きつける位置が変わることでワイヤーロープに癖がつきにくくなるという長所があります。そのため、あだ巻き掛けでは対応できないような太いワイヤーでも使用することができ、より重い荷物の吊り上げが可能です。

あや掛け

あや掛けとは、吊り荷の底面で2本のワイヤーロープを交差させて吊り上げる方法で、円板状の荷物に適した吊り方です。ただし、交差する部分のワイヤーロープの劣化や、重心の高い円柱・円錐状の荷物では不安定になりやすいといった短所もあり、使用できる場面は限られています。

玉掛け作業の仕事内容

玉掛けの仕事内容としては、クレーンを使って荷物を運ぶ時、先端にあるフックへの荷掛けおよび荷外し作業がメインになります。ただし、その動作だけではなく、他にもいくつか付随する作業があります。

荷物を吊り上げる作業と準備

まず、荷物にはフックに引っ掛ける箇所がないことが多いため、吊り上げるためにはワイヤーロープなどの吊り具が必要になります。そのため、玉掛け作業者は、それぞれの荷物に適した吊り具の選定とその準備をします。

実際に荷物の運搬作業が始まれば、荷を吊り上げて吊り荷を移動させ、目的の場所に下ろします。移動して作業完了ではなく、荷外しをした後に使用した吊り具を片付けるところまでが一連の流れです。

次に、荷を吊り上げて運ぶクレーン操作担当者への指示や合図も重要です。大きな荷物を扱うときや、離れた場所へ移動する作業になるほど、クレーンの運転席から吊り荷までの距離は遠くなるため、フック部分が確認しづらくなります。そこで、玉掛け作業者が腕や手のひらを使って大きく合図を出し、運搬がスムーズに行わるように誘導していきます。

ここで挙げた玉掛けの仕事内容は運搬作業がメインとなっていますが、工場の機械にも玉掛け技術が必要になるケースがあります。

機械の玉掛け作業

工場の現場作業内でも玉掛けが必要になることがあります。それは段取りや保全作業の場合です。機械の摺動面などに油が行きわたらず、錆や摩耗で劣化し、精密な動きができないとスライド面を吊り上げて分解・清掃することが必要となります。

機械によってはベースとなる土台はかなり重たいので、人力ではとても外せません。クレーンを使って吊り上げますが、運搬用のカゴなどと違い、重さの比重が左右前後でまばらなため、バランスを均等に保つのが難しくなります。

また、外すことができても、取り付けるのも難しいものです。土台にキー溝がある場合には均等に降ろさないと上手く入りません。土台を傷つけてしまう恐れもあるので慎重な作業が必要となります。

さらに現場の機械では段取りや砥石交換にクレーンを使うこともあります。自動式のホイストクレーンがなく、設備に備え付けのジブクレーンを扱う場合には手動のチェーンブロックもあるので、重量物だと腰を痛める恐れがあるので注意が必要です。

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玉掛け作業のやりがい

工場内で重い荷物を運ぶ場面では、玉掛け作業が必ず行われています。手では物を動かせない場合や車両に乗せて運搬できないときなど、吊り上げてしか移動できない場面が多々あります。製造現場の工程同士をつなぐ役割を持っている玉掛け作業者は、現場で重宝されることも多いです。

また、吊り上がった荷物は簡単に思い通り動かせず、落下すれば大事故にも繋がるため、常に安全確認や危険予知を行うなど、緊張感を持って作業をしなければなりません。認められた技能者にしかできない作業によって各工程がつながり、物が出来上がっていくという感覚は大きなやりがいと言えます。

玉掛けに必要な資格

玉掛け作業を行うには「玉掛け特別教育」および「玉掛け技能講習」を修了した技能者であることが必要です。この2つはクレーンが吊り上げることのできる最大の荷重によって分類されています。それぞれの違いについて順に見ていきましょう。

・玉掛け特別教育

クレーンの吊り上げ荷重が1t未満の荷物に対して玉掛けを行う場合、資格の取得は必須ではありませんが「玉掛け特別教育」を受講することが推奨されています。この教育は学科・実技と合わせて2日間かけて行われます。現場によっては、この特別教育を受けていないと玉掛け作業者として働くことができない場合もあります。

・玉掛け技能講習

クレーンの吊り上げ荷重が1t以上の荷物に対して玉掛けを行う場合は「玉掛け技能講習」の受講が必要になります。玉掛け技能講習は3日間かけて行われ、学科2日、実技1日という工程が一般的です。この技能講習を修了した人は、1t以上のクレーンはもちろん、1t未満のクレーンの玉掛け作業を行うことも可能です。

特別教育・技能講習ともに18歳以上であれば誰でも受けることができ、運転免許を持っていなくても受講が可能です。さらに試験の難易度はそれほど難しいものではなく、ほとんどの人が合格しています。ただし、学科の授業が退屈でほとんど眠っている人や、実技で必要な動作がまったく頭に入っていないという方はさすがに落とされているようです。

限られた時間内できっちりと学ぶ姿勢は最低限必要といえるでしょう。

※2022年8月時点

玉掛けに向いている人

玉掛けはただ同じことを繰り返す単純作業ではなく、吊り上げる荷物によってフックへの掛け方や外し方が微妙に変わるという特徴があります。ほんの少しのズレがあれば荷物が落下してしまうケースもあり、大事故につながります。

常に危険と隣り合わせの作業のため、細かい箇所までしっかりと安全確認ができ、慎重かつ丁寧に作業を進める人が向いているといえるでしょう。また、クレーン運転者と連携しながら荷物を動かすことも多い作業なので、周りの作業者とスムーズにやり取りできるチームワークや協調性も求められます。

玉掛け作業の注意点

玉掛け作業中に起こる事故として、吊り上げた荷物の落下による作業員の負傷や死亡という事例がもっとも多く見受けられます。これはまったく予想できない形で起こるものではなく、基本を怠ったため事故につながっているケースがほとんどです。

こうした事故を防ぐには以下のような点に注意する必要があります。

・定期的に道具の点検を行う

荷物の吊り上げ時に使用するワイヤーロープやスリングに劣化など問題がないか定期的に点検をしましょう。

・最適な方法で吊り上げる

前項でも5種類の吊り方について説明しましたが、それぞれの荷物に適した方法で吊り上げなければ、落下の原因になります。2本のワイヤーが必要な荷物を1本で吊り上げるなど、危険な吊り方は厳禁です。

・最大荷重を越えない

吊り具やクレーンには吊り上げできる最大の重さが決まっています。その重さを越えて玉掛け作業を行うと、吊り具の破損や、クレーンの転倒などに繋がり、これが荷物の落下を引き起こします。吊り上げる荷物の重量と、吊り具やクレーンの耐荷重とを正確に把握し作業を進めるようにしましょう。

・吊り荷の下に入らない

荷物を吊り上げたあと、近くで様子を見ていたため落下物の下敷きになったという事例もあります。吊り上げ後は速やかに吊り荷から離れ、十分な距離を取ることが必要です。また、吊り上げた荷物を移動する間も、他の作業者が運搬経路に立ち入らないよう注意を促しましょう。

まとめ

玉掛け作業者は日々荷物の吊り上げや運搬の手助けを行っており、製造現場でも次の工程へ安全に物を動かすための重要なポジションです。吊り荷の形状や重心の見極め方、またそれに適した吊り方の判断など、実務経験を通して身に付けていく部分も多いですが、資格取得のハードルは低く、かつ現場での需要が高い作業です。

未経験からでも、ひとつひとつの安全確認を怠らず慎重に作業できる方であれば、周りから信頼され、感謝される技能者として活躍できる職種といえるでしょう。

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